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連載 コスメのトリセツ
vol.02 クレンジングの成分

化粧品のパッケージに書いてある成分表示を読み解きながら、化粧品成分の深い海へとダイブする連載企画。vol.02では、クレンジングのパッケージに書いてある「全成分表示」に注目します。どのような成分が使われているか理解することで、スキンケアの仕組みについて知ることができます。
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スキンケアの基本

クレンジングは、メーク汚れや不要な皮脂など、油性の汚れをオフするのが目的です。角層のゴワつきをなめらかに整える働きもあり、後に使う化粧品のなじみを良くします。肌をできるだけきれいな状態にして、スキンケアを迎える準備をする。クレンジングは、洗顔とともに美肌ケアの基本といえる大切なステップです。
油は油とよく混ざります。クレンジングは、この性質を利用した処方が主流です。クレンジングクリームを、メークの上からやさしくマッサージするように塗っていると、徐々にメークの油性成分などが肌から離れて、クリームの中の油性成分と混ざり、いわゆる“メークが浮いた”状態になります。この後、洗い流すか、ふき取ったらクレンジング完了です。
旅先などでクレンジングを切らした時、ちょっと贅沢ですがスキンケアクリームをたっぷり塗ってマッサージしても、メークは“浮く”ので落とせます。もっといえば、油だけでも十分にクレンジングの役割を果たすわけですが、油は水をはじくので洗い流すことができません。ここで登場する成分が、界面活性剤 (クレンジング品では非イオン界面活性剤が多い)です。メークが浮いた状態のところへ水をかけると、界面活性剤の力で水と油が乳液状になり、洗い流せる状態になります。これを乳化といいます。
それでは、クレンジングクリームの成分表示をみてみましょう。今回は、油性成分と、乳化作用のある界面活性剤をピックアップ。成分の特徴と機能を紹介します。
B.A クレンジングクリーム
パルミチン酸エチルヘキシル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、水、ジエチルへキサン酸グリコール、BG、イソステアリン酸PEG-12、ミツロウ、ステアリン酸PEG-25イソステアリン酸PEG-20グリセリル、ダイズ油、レンゲソウエキス、ベニバナ黄、ダイズタンパク、アルニカエキス、マヨラナ葉エキス、クララ根エキス、ニンジン根エキス、ステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸グリセリル(SE)、エタノール、PPG-24グリセレス-24、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルサルコシンイソプロピル、トコフェロール、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、香料

ピックアップ成分

パルミチン酸エチルヘキシル
油性成分。水分蒸散を抑えてうるおいを保つエモリエント剤として広く使用されます。油っぽいぬめりはなく、サラッとした感触が特徴。スキンケアに配合されることが多い成分です。
ステアリン酸PEG-25(ステアリン酸PEG類)
非イオン界面活性剤。界面活性剤の中でも、非イオンは乳化が得意です。水とも油とも仲が良く、両方が混ざった状態で保つことができ、クレンジングクリームの処方を作ることに優れた乳化剤です。​
イソステアリン酸PEG-20グリセリル
非イオン界面活性剤。洗浄時に、メーク汚れや油分をしっかり洗い流すことに優れています。一般的には、クレンジングオイルの主剤として配合されることが多い成分です。​
Photographs by OHSHIMA Toru
Text by GOROKU Miwa
Edit by HATTORI Madoka
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