Culture  

連載 CREATOR'S EYE
第2回「新しく友達になった人を連れていきたいお店」

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自分らしくいられる空間

「Voici Cafe」

哲学者・鞍田崇

5年前に東京に出てくるまで、京都暮らしが長かったんです。京都の街には、喫茶店が多くあり、そこで過ごす時間が自分の生活リズムに自然と組み込まれていました。だから、東京で暮らし始めてからも喫茶店を探していたんです。街の中でケーキやコーヒーを味わえて、寛げる場所が欲しい。自分の家のリビングのように、一人でも友人と一緒でも過ごせるし、打ち合わせとしても使えたらなおいい。街中なんだけどプライベート感のある空間があればな、と。
「Voici Cafe」は、そんな僕の理想とする喫茶店そのものです。ほどよく年数が経っていて、長くいても疲れない。一人の時は、奥の席で仕事をするのですが、なんとなく穴蔵感があって落ち着くんです。また、研究室の打ち上げなど大勢で貸し切らせてもらうこともあります。僕はいつもオールドビーンズを使った「ニレ」コーヒーと自家製ガトーショコラを頼みます。ランチも温野菜のカレーやパスタなどボリュームがあってオススメ。
仕事柄、友人よりも学生と過ごす時間の方が長いかな。でも、講演やトークイベントなんかで、その対談相手と意気投合するなんてことは結構あって。いずれにせよ、親しくなった人を連れていきたいお店といえば、ここですね。自分でみつけた場所ってことがおおきいんです。
御茶ノ水という土地も好きなんですよね。学生の街でありながら、ビジネス街でもある。ハイエンドなお店はないかもしれないけど、チェーン店ばっかりでもない。絶妙なバランスの個性的なお店がいっぱいで、そのハイブリッド感が好き。そんな御茶ノ水らしさを体現しているのも「Voici Cafe」の魅力だと思います。
Voici Café
住所:東京都千代田区神田小川町3-26-2
営業時間:月曜〜金曜 9:30~21:30、土曜11:30~20:00、日曜11:30~18:00 
第2・4日曜休み
鞍田崇
鞍田崇(くらた・たかし)
1970年生まれ。哲学者。明治大学理工学部准教授。著作に『民藝のインティマシー』(明治大学出版会)、『生活工芸の時代』(新潮社)など。喫茶店体験の原点は京都・百万遍の進々堂、ホットコーヒー(ミルク抜き)。
http://takashikurata.com​
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