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怒りを変化のモチベーションにする方法

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怒りというものには−−特に女性の怒りには−−悪い評判があります。私たちの顔に苛立ちのサインが現れるやいなや、「落ち着いて」とか「リラックスしないと」と注意され、笑顔でいるように言われてしまいます。私たちは成長の過程で、優しく行儀よくいるように、そして事を荒立てて現状を混乱させたり、人を動揺させたりしないようにと教えられてきたのです。でも、それは全くナンセンスな話です。私たちには怒る権利があります。それだけでなく、怒りを受け入れることにより、状況を変えようと実際に行動する原動力を得ることもできるのです。その原因が何に、また誰にあろうと、です。怒りについてもっと理解を深めるために(また、それがどんなものなのか把握するために)、感情についての背景知識と、効果的な付き合い方についてご紹介します。

怒りとは何でしょう?

もちろん、私たちは怒りがどんなものだかわかっているはずです。しかし怒りが悪いものだと思われている現状を考慮すると、まずは感情と振る舞いをわけて考える必要がありそうです。
「怒りと聞いた時、私たちが思い浮かべるのは、その感情ではなく、振る舞いや態度なのです」認定医療福祉士のスコット・ドハティはSheKnowsのインタビューにこう答えています。ドハティはデルファイ・行動保健グループ内にあるメリーランド・ハウスデトックスの常務取締役でもあります。「攻撃性を表しているのは振る舞いや態度の方で、怒りというのは感情なのです。そして怒りは、様々な刺激に対する反応として自然で正常な感情です。恐怖を感じたり、不当な扱いを受けたり、または迫害されたり、不正を目撃されたりした時、人は怒りを感じる傾向にあります」
確かに怒りは健全な感情です。しかし、マウンテンサイド・トリートメントセンターで医療福祉士長を務めるジョン・ハミルトンによれば、健全と言えるのは、ある程度の段階までだとSheKnowsに答えています。
「怒りはさらなる怒りを生み出します。もし誰かが怒りを抱えているとして、それ以上に怒ってほしくない場合には、その人を挑発しないことです。怒りを抱えている人には、それを自ら対処する機会が必要です。そうすることで、自分自身を知り、心の平和を得ることができるのです」とハミルトンは言います。
またドハーティの話では、怒りというものはとても有益な感情であると同時に、そのまま放って置いたり、きちんと向き合わないままでいると、ひとり歩きして攻撃性に変わってしまうことがあるそうです。
「怒りはモチベーションになったり、集中力を与えてくれる場合もありますが、暴力や敵意に向かうこともあります」とドハーティは説明します。「ポイントになるのは、怒りを認知すること、そして怒りの下にある感情を理解することです」

怒りを生産的に、また変化のきっかけに使うには?

怒りに対する正確な理解(そしてそれが必ずしも悪いものではない理由)が深まったところで、怒りをモチベーションに変えるための方法を見ていきましょう。

怒りの根底にある問題を見つけましょう

怒りは正当で健全な感情であるだけではなく、何が自分に意欲を与えているのかを知る手がかりにもなるのです。ドハーティは、怒りの原因を探ること、そしてそれが心の傷や恐怖、悲しみとも結びついているかを把握することを勧めています。その原因さえわかれば、問題に取り組むことができると言います。しかし、根底にある問題を無視して、怒りの感情を鎮めることだけに注力してしまうと、怒りは増幅する可能性があります。

怒りを元に情報を集めましょう

根底にある問題をピンポイントで見つけることができたら、そこからひとつ先に進みましょう。自分をそこまで怒らせる原因になった人や状況を特定するのです。

「怒りについて考える時には、それを情報として捉えるのが一番ではないかと思います。怒りの感情は、ある状況について自分が予想していたことと、現在起きていることが違うということに気づく助けになることがあります。そしてその問題を解決できるのは、自分だけなのです」とハミルトンは説明しています。

怒りから学びましょう

他の多くのことと同じように、怒りも学びの経験になります。自分の人生で何が起きているのかを理解する助けになるのです。自分の怒りの根底にある問題が心の傷や喪失感から生じているのであれば、その責任を負う相手を受け入れ、そして許すか、もしくはそのどちらか一方をすることが、次のステップになるとハミルトンは言います。また、そうすることができれば、自分自身のことも受け入れ、許すことができるだろうとも言っています。
「これは、自分を取り戻そうとしている人にとってのリトマス試験紙でもあるのです」とハミルトンは説明します。「回復に向かっている人というのは、感謝の気持ちを持つことができます。しかし、逆戻りしてしまう人は、恨みを抱えたままなのです。恨みを持つことは回復の役に立たないばかりか、怒りのためにトラブルに巻き込まれることになりかねません。誰かが言ったように、苦痛(bitter)を選ぶのかより良い道(better)を選ぶのか、それはあなた次第なのです」

自分ごとにしすぎないように

これはよくあることですが、人は怒りを感じている時、実際にはそうでないにもかかわらず、ある特定の状況を個人的な問題にすり替え、自分ごとにしてしまうことがあります。
「そうならないためには、状況をよく見直し、どうしてそんなに自分が怒っているのかを探ってみてください」とハミルトンは言います。「運が悪い日だったのか、それとも過去のひどい人間関係がフラッシュバックしたのか? 自分がどの部分に責任を持つことができるのかを把握し、状況から学びましょう」
すべてをコントロールすることはできないと理解すること。それを認めるのは確かに苛立たしいことでもあります。しかし、ある種のものごとは自分のコントロール外にあるという事実を受け入れることは、怒りを制御して何かに役立てるための重要なポイントになる、とハミルトンは説明しています。
「そう認めることで、自分の怒りをより生産的な方へ導くことができます。こうした感情を感じている事実に自分で責任を持つことにより、怒りをより早く和らげることができるのです」とハミルトンは言います。「きちんと向き合わないまま放っておくと、自分でも気付かぬうちに恨みを抱くことになってしまうでしょう」

行動に移しましょう

自分の怒りの原因を理解するのに、それほど苦労する必要がない場合もあります。たとえば、ある政治的問題−−たとえば性と生殖に関する健康といった問題−−の扱い方に関して、特定の政治家や政党の意見に賛同できない場合、その政策が自分自身やその他多くの人にマイナスの影響を与えるとわかっているのですから、怒りを感じることはごく自然なことでしょう。自分の怒りの原因がわかっていて、なおかつ感情として感じているのであれば、やるべきことをやる準備はできています。
「怒りを、変化を起こすためのモチベーションにしてください」ドハーティはそうアドバイスをしています。「怒りを感じているのであれば、何か行動を起こしてください。怒りを報復や無関心に転化させてしまうのではなく、変化をもたらすために、積極的に動いてほしいのです」
この記事は、SheKnowsのElizabeth Yukoが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、legal@newscred.comにお願いいたします。
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