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スウェーデン流、まったりフライデー

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みなさんはどうかわかりませんが、私は金曜日になる頃にはくたくたになってしまい、気分はまるで徹底的に掃除した後の(私のお気に入りのスウェーデン製の)スポンジクロスのよう。舞台や展覧会や、オープンしたばかりのレストランに行きたい気持ちはやまやまなのですが、頭のなかではすでに部屋着に着替え、カウチに直行しているのです。もちろんワインとお菓子(最近のお気に入りはトレーダージョーズのSour Cream & Onion Corn Puffs)は準備完了、お料理番組のGreat British Baking Showもすぐに観られる状態に。

 

そんな私なのですから、スウェーデン人の夫に、彼の母国のFredagsmys(フリーダスミュース)という習慣を紹介された時にはびっくりしました。これは文字通り「まったりフライデー」という意味で、スウェーデンでは長く続いている(実際には1990年代からですが)習慣なのだとか。金曜日は外出しない日に割り当てられていて、夜は軽食を楽しみながら、しかもテレビの前でリラックスして過ごそうというものです。テレビ? と思うかもしれませんが、本当なのです。私は自分の仲間を見つけた気持ちになりました。

 

Fredagsmysの過ごし方は、年代にもよりますし、家族か友人か、過ごす相手によっても変わります」ステフィ・ノウルズ=デルナーは私にそう教えてくれました。ステフィはスウェーデン料理のスタイリストで、「Lagom: The sweadish Art of Eating Harmoniously」の著者でもあります。「ゆっくり腰を据えて、誰かと一緒にリラックスした時間を過ごすというのが基本的な考えです。たいていの場合、テレビの前に座ることが多いですね。1年のうちのほとんどの期間、凍えるような暗い夜から身を守るために引きこもっていなくてはいけない私たちからすると、そこまで驚くべきことでもないかもしれません」

 

デンマークには、お茶を入れてキャンドルを灯し、誰かと寄り添ってゆっくりすることを意味するhygge(ヒュッゲ)という言葉があります。Hyggeに親しみがある人は、スウェーデン語にも同じように、ゆったりした過ごし方を意味するmys(ミュース)という言葉があると知って、喜んでくれるかもしれませんね。

 

スウェーデンの家庭がmysをどう解釈しているかというと、実はまったく単純明快です。毎週金曜の夜になると、多くのスウェーデン人は家族や友人たちと集まり、Fredagsmysディナーの定番となっている「Taco Fredag(金曜のタコス)」のための食材を用意します。

 

タコスの後にはお菓子を食べます。たいていはポップコーンやチップスなどのシンプルなもの、そしてキャンディーのように甘いものを食べることもあります(アメリカでも人気のグミ「Swedish Fish」も食べますよ。でも、このお菓子、実はスウェーデンでは「pastellfisk」と呼ばれています)ここでポイントになるのは、全員が心地よくブランケットにくるまっているということ。そばにはクッションをたくさん用意し、キャンドルも灯します。なんと言っても、もう週末なのですから。

 

実際に我が家では、このFredagsmysを毎週欠かさず続けています。(特に小さな子どもがいる家では、とても大事な習慣だと思います)たいていの場合、夫にPirate’s BootyGarden Veggie Straws(娘のお気に入り)といったスナック菓子を買ってきてもらい、ディナーの後に娘のラナが選んだテレビ番組を見ながら一緒に食べます(ちなみにうちではタコスは毎週食べません。2か月に1度くらいの割合でしょうか)スナックの後にアイスクリームを食べることもあります。午後4時半には日が落ちてしまう冬の時期には、キャンドルをいくつか灯すこともあります。

 

お菓子を食べる言い訳になる以外にも、Fredagsymysは私たち家族にとって、とても心地よい時間を与えてくれています。玄関の前で今週起きたことすべてにさよならし、新しい週末を迎え入れるためには最適な過ごし方です。そして、子ども番組が映るテレビの光を浴びながら、それぞれどんな日を過ごしていたのか語り合うのです。とてもシンプルでありながら、満足度は100パーセントです。

 

この記事は、Food52のHana Asbrinkが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、legal@newscred.comにお願いいたします。

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