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「お金の話」をパートナーと上手にする方法

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私は結婚して10年になります。その10年間、夫と私は、私の母と同居暮らし。ひとり分の給料でなんとかしのいでいたこともあれば、二人とも人並みの収入を稼いで相応の生活ができていた時期もありました。そして現在は、再びひとり分の収入でやりくりをしています。その度に、私たちはお金の話をする訓練を積んでいったと言えるでしょう。

 

 

誤解のないように言うと、お金のことで口論になり、互いの心を傷つけてしまったこともあります。結婚当初、私は教科書通りの倹約家で、夫はどちらかといえば浪費が好きなタイプでした。今になって考えれば、やりくりの方法だけではなく、家計についてうまく話し合う方法を知っておきたかったと思います。そうすれば、相手がこれまでお金とどう付き合ってきたのかを、もっと深く理解できたはずです。

 

 

このような悩みを抱えているのは、私たち夫婦だけではありませんでした。2017年にLearnVestが行った調査では、68%のカップルが、性生活よりも深刻な金銭の問題を抱えていることがわかりました。また同調査によれば、お金の管理に関する自分の問題をパートナーと共有することに居心地悪さを感じないと答えた人は、アメリカ人の半分以下だったそうです。

 

 

お金の話をすることは、どうしてこんなに難しいのでしょうか? ライフコーチでThe Fiscal Femmeのオーナーでもあるアシュリー・ファインスタインはこう答えています。「自分の価値を、自分が持っているお金の価値と同じものと考えてしまうこと。それが大きな理由のひとつだと思います」。借金がある人は悪い人、やりくり上手な人は良い人だと思い込んでいると、自分の悩みや自分が大事に思っていることについて、誰かと共有することが難しくなります。そしてそれこそが、多くの点でお金の本性を表しています。つまり、それは何に価値を置くのかという問題なのです。

 

 

いつ、どのようにお金の話をするか

 

「重要なのは、お互いにコミュニケーションが取れていることです」。金融教育の講師でファイナンシャルコーチでもあるマギー・ジェルマーノはそのように話しています。「お金が人生に占める割合はとても大きく、すべての物事に関係していると言えるでしょう」。たとえば、休暇に行きたい場所を決める時にも、話は必然的にお金に及びます。住みたい地域、家の内装、そして外食する場所や頻度を話し合う際にも同様です。少なくとも会話の一部で、お金に触れる必要が出てきます。

 

 

しかしこうした話題は、お金の流れについて話し合う良いきっかけになる場合があります。「自分の財産がいくらかを見せ合い、数字を細かく検討する必要などありません」とファインスタインは話します。「ちょっとした夢を持ちつつ話を始めたら、きっと楽しめるはずです」。自分のゴールや未来の計画について話してもいいでしょう。たとえ投資計画には直接関係なさそうな事柄だとしても、会話のきっかけになる可能性があります。

 

 

ジェルマーノを例に挙げてみましょう。彼女はパートナーが浪費家で、彼の出費に合わせてやりくりをするために、自分の夢を諦めかけた経験があります。そのため、早い時期にパートナーとお金の話をする必要があったそうです。「外食や旅行をする頻度について、考えを共有しておく必要があります。そうすれば、一方が相手の出費に圧倒され、恐怖を感じたり、さらには恨みを抱いてしまうような事態は避けられるはずです」。

 

 

財産を統合し、家計をひとつにするタイミング

 

銀行口座をひとつにまとめるタイミングは、当然カップルごとに異なります。それでも同棲したり結婚したりする場合には、財産を統合する可能性が高くなります。また、旅行資金を貯めるといった共通の目的がある場合も同様です。

 

 

財産を統合することに決めたなら、(まだしていない場合は)お金との付き合い方に関するこれまでの経験をパートナーと共有しましょう。どちらかに借金がある場合は正直に伝える必要がありますし、月収もお互いに把握しておいた方が良い、とジェルマーノは言います。また、トレーニングジムの会員費や、購読・配信サービスといった月々の支払い額も共有しましょう。

 

 

口座の正しい分け方、もしくは家計をひとつにする正しいやり方などありません。共有口座にしてもいいし、完全に別々の口座を持ってもいいのです。両方を組み合わせることもできます。最も大切にしたいのは、お金の管理に関して説明責任を持つことだとファインスタインは指摘しています。自分たちがちゃんとやりくりできていることを把握するために、誰かが口座をチェックする必要があります。「ケンカをする理由の大半は、お金の行方を知ることにあるのではないでしょうか」とファインスタインは話します。「行方さえ把握できれば、『余計なものにお金を使ってしまったな』と気づけるようになるかもしれませんし、結果として無駄遣いを控えやすくなるはずです」。ファインスタインはSaving Account(日本の普通預金口座に相当するが、決まった回数を超えると引き出し手数料がかかるなどの制限がある)をパートナーと別々に作ることをおすすめしていますが、「共有口座であれ、別々の口座であれ、Saving Accountを持っておくことがポイントになります。お金をすぐに引き出せない状態にしておけば、浪費したいという気持ちも抑えられます」とも話しています。

 

 

以上のことを乗り越え、すでに家計簿をつけて固定費を把握している人もいるかもしれません。出費を記録し、この先の支出計画を決めている人は、パートナーと「マネー・デート」をしてほしいとファインスタインは提案しています。できれば2週間に1度の割合で、支出を見直し、家計のやりくりがお互いにとってうまくいっているかをチェックする日を設けるのです。うまくいっていない場合は、お互いにこんな質問をし合います。それは天候不良のために交通費がかさんだというような、一度限りの問題でしたか? それとも、自由に使えるお金が少なすぎると感じているのですか? そのせいで、ネガティブな感情を抱いていますか?

 

 

「お金に関していえば、数字の問題は極めてシンプルなのです。それでも私たちは数字に注目してしまいがちです。おかしなものですよね」とファインスタインは言います。「実際のところ、一番厄介なのは、私たちの感情と行動なのです」。

 

 

ファインスタインは、「マネー・デート」は気軽に楽しんで行ってほしいとアドバイスしています。特に、家計に関して相手に厳しい態度をとってしまうタイプの人は注意が必要です。相手をジャッジするのではなく、お互いにオープンで正直にいられる状態を保ちましょう。「お金の話をする一番の理由は、大ゲンカを避けることにあります。お互いを評価し合うのではなく、自分の考えを相手にはっきり提示するようにしましょう」とジェルマーノは話しています。

 

 

自分だけに使えるお金を持っておく

 

ジェルマーノもファインスタインも、自分用のお金をキープしておくことに大きなメリットを感じています。それは口座を共有している場合も同じことです。それぞれに使うことができるお金を、パートナーと一緒に決めておきましょう。

 

 

「特に女性に対しては、自分だけが使える口座にお金を入れておくことを勧めています。働いている人はなおさら、自分が稼いだお金を使えるようにしておくべきだと思います」。ジェルマーノはそう話していますが、もちろん節度ある範囲内で、とも付け加えています。

 

 

ファインスタインはそうした「節度ある範囲内」を設定する、わかりやすい方法を教えています。「自分で最高額を設定しておくのです。100ドルでも、25ドルでも、500ドルでも構いません。それを超えたら使う前にパートナーに相談する必要がある、と考える額です」。

 

 

パートナーと一緒にお金の管理をすることは、最終的にはポジティブな経験になるはずです。「私はやりくりのことを『幸せの配分』と呼んでいます。その方が実情にぴったり合うと思うからです」とファインスタインは言います。「家計とは、自分たちのお金の状況や経験、そしてどんなことにやりがいを感じるかを基準にして、自分たちに合ったやりくりの仕方を考えていく行為なのです」。

 

 

 

この記事は、SheKnowsのColleen Stinchcombeが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、legal@newscred.comにお願いいたします。

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