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身に着けている色でわかる、あなたの深層心理

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毎日選んで着ている服が、自分自身について何かを語っているということは、『プラダを着た悪魔』のミランダ・プリーストリーに聞くまでもない事実でしょう。私たちが身に着けているものは、必要性に迫られた単なる偶然でも、思いつきの出来事でもありません。どのような意図があるにせよ、ファッションは一種の表現なのです。たとえ意識して選んでいなくても、あなたが着ている服は、あなたがどんな人で、どのように世界に溶け込んでいるかを伝えるメッセージになります。では、具体的にはどのようなメッセージを発信しているのでしょうか?

 

実際のところ、ファッションは想像以上にたくさんのことを教えてくれています。朝に選ぶ服の色ですら、その表面的な色彩の裏に隠された心理状態を暗示しているというのです。色彩心理学の専門家で、『The Beginner’s Guide to Color Psychology』の作者アンジェラ・ライトに詳しい内容を聞いてみました。

 

ライトが専門にする色彩心理学は、色が人の気分や振る舞いに与える影響を研究する学問です。彼女はワードローブの色と、人の全体的な心理状態の関係性についての真実を明らかにしてくれました。他の色よりも頻繁に選びがちな色があるとしたら(それはたった今着ている服の色かもしれません)、その色の説明を読んで、自分の性格について何が書かれているのかをチェックしてみましょう。

 

ひょっとすると、あなたにも『プラダを着た悪魔』顔負けのファッションセンスがあるかもしれません。

 

 

赤は一般的には、大胆でパワフルな色だと考えられています。それは色彩心理学でもほぼ同じことです。もしあなたが赤い服を着ているとしたら、次のような心理的影響を無意識に受けている可能性があります。ライトの説明を聞いてみましょう。

 

「赤は身体的な色です。赤を見ることで、身体的な影響を受けるのです。赤は脈拍と血圧を上げる色で、そのために時間が早く過ぎ去るような感覚を与えます。赤が与える刺激は世界共通のものです」とライトは話しています。

 

「赤のなかでも、ネガティブな反応を与えてしまう色があります。たとえば暖かみのある赤は、黒との相性が良くありません。赤は本来、人の気持ちを引き立てるような、楽しい印象を与える色です。しかし組み合わせによっては、一種の刺激として、攻撃的で激しい要求をつきつけるような印象を与えてしまうことがあります」。

 

 

オレンジ

オレンジはユニークな色です。それでも、黒やグレーといった色と比べて、人があまり選ばない理由があります。

 

「オレンジは2色が混ざった等和色で、生存、食物、暖かみ、避難所、肉体的安楽、官能、自発性を表す色です。また、ちょっとした恐怖を与える色でもあるので、あまり好きになれない人もいるようです。オレンジはとてもセクシーで官能的なのですが、同時に思慮深さを感じさせません。そのため、非常に奔放で未熟、そして無責任であるといった印象を与える可能性があります」とライトは説明しています。

 

それではオレンジは、具体的にはどのような深層心理に影響を与えているのでしょうか。ライトはクライアントとの体験をもとにこのように説明しています。

 

「数年前に私のところにやってきたクライアントは、6か月前に南アフリカからイギリスに移住してきたばかりでした。彼女は『理由はわからないのですが、イギリスに来て以来、オレンジ色中毒になってしまいました』と言うのです。彼女は母国では一度も着たことがなかったオレンジ色の服ばかり身につけているようでした。そこで私は彼女にこう質問しました。『イギリスに来る前、南アフリカではどこに住んでいましたか? 自活していたのでしょうか? それとも両親と暮らしていましたか?』彼女は次のように答えました。『両親のもとで暮らしていました。家を出たのは今回が初めてです』そう、それこそが答えなのです。意識していたかどうかは別にして、彼女はイギリスに来てから、自分ひとりで食べていけるのかを心配していたのでしょう。私がそう説明すると、彼女はこう答えました。『ああ、まったくおっしゃる通りです。私はそのことで不安を感じていたんです』 だから彼女はオレンジばかり選んで着ていたのですね」。

 

 

黄色

黄色は幸福や日光、陽気なムードを表現する色だと考えられています。そうした印象はある意味では間違っていないのですが、ライトによれば、黄色にはそのトーンとはまるでかけ離れた「ダークな側面」を持つものもあるそうなのです。

 

「黄色は感情やエゴ、自信、肯定、そして楽天的な考え方を促してくれる、まるで太陽のような、春らしいポジティブなエネルギーを与える色です。しかしながら、明るすぎる黄色を選んでしまうと台無しになります。明るすぎる黄色は、あなたの自信を損ない、不安や恐怖を引き寄せる可能性があり、そもそもの色とは反対の印象を与えてしまいます。臆病な人を〈yellow〉と呼ぶことがあるのですが、黄色は勇気を損なうというネガティブな側面も併せ持っています。それは自信と楽観の正反対である、恐怖と不安に繋がる色でもあるのです」。

 

 

緑は、色彩が私たちの心情を反映しているという根拠を見出しやすい色です。大きくは自然がベースになっており、経済的な安心感とも結びついています。

 

「緑は私たちの精神、肉体、感情に本質なバランスを作り出します。そのため、目にした時に最も落ち着く色だと言えるのです」とライトは説明しています。「無理に馴染もうとする必要がないくらい、くつろいだ気分にさせてくれる色です。また、身近な環境が緑で溢れていれば、水が豊富で植物がよく育ち、飢える心配がないということがわかります。ですから、緑は人に安心感を与えるのでしょう。そしてその安心感が、お金と結びついているのだと考えられます」。

 

 

オレンジとは反対に、青は「思慮深さ」を示す色だとライトは話しています。もしあなたが青を選ぼうとしていたら、その日は堂々とした態度で過ごすことができるかもしれません。

 

「青は思考を活発にさせ、知的な活動を示す色です。自分の話や行動に確信があり、それがたまたま頭に浮かんだわけではなく、深く考え抜いた結果であること、そしてあなたが有能であることを伝えてくれる色なのです。そのため、権威を示したい時には青が一番です。特に紺色は、そうした印象を引き立てます」とライトは説明しています。

 

「青は自分の行動に自信があることを表し、効率的で思慮深いことを示す色ですが、それに少し黒を加えた濃い青は、さらに深みと真面目さを与えてくれます。濃い青は信頼感と思考力を意味するため、とてもポジティブなムードを醸し出しますが、行きすぎると無感動、無感情といったお堅い印象を与えてしまうので注意が必要です」。

 

 

ピンク

ピンクにロマンティックなイメージがあるとしたら、それは驚くべきことではありません。心理学的にも同様のことが言えるのです。

 

「もしあなたが全身ピンク色を身につけている場合は、身体的な特徴とのバランスに応じて状況が異なります。ぴったり似合うピンクを身につけているなら、恋を迎え入れる準備ができているのかもれません。しかし、自分の肌色とぶつかるような、似合わないピンクを着ている場合、自分の女性性が脅かされているように感じ、それに怒りを抱いているというサインかもしれません」とライトは説明します。

 

「良いピンクを身につけている時には、生存や養育といった女性的な側面をあなたが意識していることを示します。ここで言う良いピンクとは、特にあなたの肌色とぴったり合うもの、そして、あなたの目の色や、個性や体格にしっくりと寄り添ってくれるピンク色のことを指します。

 

 

白は明晰さや清潔さを示す色だと思われていますが、色彩心理学では、どちらかといえば境界や壁を表す色だとライトは言います。

 

「白は黒とは真逆で、すべての色を跳ね返す色です。どちらも境界を引く色ですが、黒とはまた違ったやり方で壁を作ります。たとえば誰かがあなたの目の前に手のひらを突き出し、『触らないで、近づかないで』と言ったとします。それこそが、白が表現しようとしていることなのです。また、これは色彩心理学というわけではありませんが、白い衣服が汚れた場合、すぐにわかります。ですから白には清潔や衛生といったイメージがあるのでしょう」とライトは説明しています。

 

「ポジティブな側面として、白はとても純粋で高潔な印象を与えてくれます。同時に、感情がないような雰囲気も併せ持っています。ですからフレンドリーな色とは言えません。しかし、あなたが誰かに何かを言おうとしている場合や、誰かに手紙を書いていて、その相手を怒らせたり、何かしらの感情的な反応をしてほしくない場合には、白と黒を身に着けましょう。他の色を加えてはいけません。白と黒、その2色だけです」。

 

 

グレー

白と同様、グレーにもネガティブな側面があるのですが、それは特に無意識下で感じられるものです。たとえば、もし職場で眠気を感じてしまうことがあるとしたら、あなたがグレーのものばかり身に着けているかもしれません。

 

「グレーな環境に囲まれていると、まるで動物が冬眠するのと同じように、人は本能的に活動を休止したくなります。また、現在も世界は緊縮ムードに覆われていますが、グレーこそ、簡素さや質素さ、つまり「緊縮」を表す色なのです。そのため、ファッション業界でもここ10年間、ずっとグレーが大流行しています。グレーは人の気持ちをすぐに引き上げてくれるような色ではないので、身につける色としては最もネガティブかもしれません。にもかかわらずイギリスのオフィスや職場では、グレーはとても人気があるのです。そのせいで、社員たちは働いている間じゅう、眠りへ引き込まれるという自然な反応と無意識に闘うことになってしまいます」。

 

 

黒はとても心強い、最も欠かせない色と言ってもいいでしょう。黒を着れば、悩んだりエネルギーを注いだりすることなく、シックな装いが完成します。だからこそ残念な話なのですが、色彩心理学的には、黒にもネガティブな側面があるというのです。

 

「頭からつま先まで、黒一辺倒の装いをしているとしたら、ちょっと心配になってしまいます。黒は、まるで幕のようにあなたを覆い隠してしまうからです」とライトは指摘しています。「もちろん、ファッションやスタイルに関して言えば、黒は他の色と比べてはるかに人気のある色です。特にヨーロッパや他の大都市では、その差は顕著です。ファッション業界においては、黒は洗練され、何にでも似合い、グラマラスな印象を与えてくれる色なのです。だから人気があるのでしょう」とライトは説明しています。

 

確かに黒にはそうした印象があるかもしれません。しかし、黒が私たちに与える心理的な影響を考えると、また違った事実が見えてきます。

 

「事実として、黒は完全なる吸収を意味しています。黒は何も映し出しません。そのため黒は、あなたに向けられている全てのエネルギーからあなたを防御してくれる色だと言えます。黒が『無難な』色なのは、それがどんな組み合わせでも良く見えるからではなく、まさに言葉通り、あなたを保護してくれるからなのです。まるで安心毛布のようなものです」とライトは説明しています。「ですから、もしあなたが全身黒で身を固めている場合は、あまり社交的な気分でないことを示していることになります。それがずっと続いてしまうと、あなたの全体的なキャラクターにもネガティブな印象を与える可能性があるので注意しましょう」。

 

 

この記事は、InStyleのAlexandra Whittakerが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、legal@newscred.comにお願いいたします。

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