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連載 コスメのトリセツ
vol.06クリームの成分

化粧品のパッケージに書いてある成分表示を読み解きながら、化粧品成分の深い海へとダイブする連載企画。今回はクリームの「全成分表示」に注目します。肌のうるおいを逃さないためにクリームで“蓋”をする、といわれますが、どんな成分があるのでしょうか。その役目とともに見ていきます。
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夏でもクリームが必要な理由

クリームは油分を多く含み、肌の表面に油の膜をつくります。よく“蓋”にたとえられるのは、油の膜によって、ローションとミルクで補給した水分をなるべく長い時間、肌の上に留めるイメージによるものです。クリームを塗ることで肌のバリア機能が高まり、外部の刺激から肌を守ることもできます。
乾燥が気になる時、特に秋冬シーズンは、保湿タイプのクリームを使用することがおすすめです。保湿タイプのクリームには、グリセリンなどの水性の保湿剤が多く配合されています。さらに、エタノールの配合が少ないこと、ジメチコンなどのシリコーン油ではない油性成分を使っていることも、成分的見地から選ぶ際のチェックポイントとなります。
一方、油分=ベタつくイメージから、特に汗ばむ季節はクリームを使いたくないという人がいるかもしれません。しかし油分を避けすぎると、肌そのものが皮脂を作り出そうとし、逆に脂っぽく見えてしまうことがあります。肌は元来、汗と皮脂で保湿しようとする機能を持つ器官だからです。この理由から、夏もやはりクリームは使ったほうがいいといえます。季節や好みに応じて、みずみずしいタイプや、塗った後の肌がさらっとするタイプを選択してもいいでしょう。みずみずしいタイプには、カルボマー(カルボキシビニルポリマー)に代表される、ジェルを形成する成分が多く配合されています。
以下、クリームを構成するそのほかの主成分をピックアップしていきます。
B.A クリーム
水、BG、シクロペンタシロキサン、グリセリン、メドウフォーム油、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ステアリン酸、ジグリセリン、バチルアルコール、(PPG-12/SMDI)コポリマ-、水酸化レシチン、ダイズ油、イガイグリコーゲン、シロキクラゲ多糖体、ベニバナ黄、チョウジエキス、レンゲソウエキス、ヨモギエキス、ダイズタンパク、アルニカエキス、ヘチマエキス、加水分解シルク、イザヨイバラエキス、マヨラナ葉エキス、アケビ茎エキス、クララ根エキス、オウレン根エキス、加水分解コンキオリン、シコニン、ニンジン根エキス、(エチルヘキサン酸/ステアリン酸/アジピン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、水添ナタネ種子油、エタノール、ステアリン酸PEG-150、PEG-10ジメチコン、パルミチン酸セチル、セタノール、ベヘニルアルコール、トリエチルヘキサノイン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、PEG-32、PEG-6、レシチン、トコフェロール、水酸化K、ステアリン酸スクロース、キサンタンガム、パルミチン酸スクロース、ジステアルジモニウムヘクトライト、ポリビニルアルコール、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、香料

ピックアップ成分

ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
粘性のある液状の油剤です。角層を構成する細胞間脂質と類似した構造をもつアミノ酸系の成分で、エモリエント効果があります。
ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)
ペースト状の油性成分です。肌への密着感があり、蓋の役割を果たして水分の蒸発を防ぎます。油性成分でありながらも水を抱え込むため、しっとりした感触でうるおいを守ります。
セタノール/ベヘニルアルコール
クリーム化するのに重要な成分で、高級アルコールに分類されます。乳化剤や水性成分と合わさることで、ゲル構造を形成します。重みのある濃厚な感触で、肌を保護します。
Photographs by OHSHIMA Toru
Text by GOROKU Miwa
Edit by HATTORI Madoka
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