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種類はなんと300以上も 単純ではない頭痛のはなし

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頭が痛いと感じた時、それがどのような痛みでどの部位に起きているかに関係なく、たった一つの診断を下したくなるものです。つまり、頭部に痛みを感じているのだから、これは当然頭痛だろうと。ところがその頭痛には、なんと数百もの種類があるというのです。これらの種類の違いを理解しておけば、つらい頭痛に見舞われた時にも、より良い対応方法を見つけることができるはずです。

 

 

「頭痛には本当にたくさんのタイプがあります」。そう話すのは、ニューヨーク長老派教会病院/ワイル・コーネル・メディカルセンターの神経科専門医、ジョセフ・サフディ医学博士です。国際頭痛学会は最新の分類リストを公開していますが、見出しから分かるように、その数はおよそ数百にものぼります。これらの分類は、主に専門医が診察の際に患者がどのタイプの頭痛を抱えていて、どのような治療を進める必要があるのかを判断するために使われるものです。ですから、一般の人はそこまで詳しく知る必要はありません。

 

 

それでも、頭痛の大まかな種類を知っておくことは、きっと何かの役に立つはずです。ここでは頭痛の二大カテゴリーと、さらにその2つ下のカテゴリーまで掘り下げてご紹介します。サフディ博士によれば、すべての頭痛は一次性頭痛と二次性頭痛の2つに大別することができるそうです。

 

 

一次性頭痛とは、怪我や病気に起因しない頭痛のことを言います。「一次性頭痛は、脳の構造自体に起因するものです」とサフディ博士は説明しています。つまり、ストレスや睡眠不足といった頭痛に影響を与えかねない要因があったとしても、頭痛自体が医学的問題となる場合に一次性頭痛と呼ばれます。一方、二次性頭痛は別の医学的問題が頭痛の原因となり、たとえば服鼻腔感染症や頭部の怪我、脳腫瘍といった病気が引き金になります。サフディ博士は、「一般的には二次性頭痛の方が深刻だと言えます」と話しています。

 

 

私たちが日常生活で経験する頭痛のほとんどは一次性頭痛に分類されます。一次性頭痛をさらに細かく見ていくと、片頭痛、緊張型頭痛、自律神経性頭痛、そして「その他の頭痛性疾患」(風邪や運動、性行為などが引き金になる様々な頭痛を含むカテゴリー)の4つに分類することができます。

 

 

片頭痛は、時に吐き気を伴い、光や音に過敏になったり、視界がかすむというようなつらい症状を伴う頭痛で、世界の人口のおよそ12パーセントが苦しんでいると言われています。国際頭痛学会の分類を見ると、片頭痛は患者が感じている症状に応じてさらに細かいタイプに分けることができ、たとえば網膜性片頭痛(視力低下や失明を伴う)や、片麻痺性片頭痛(運動機能の低下や喪失を伴う)などがあります。

 

 

緊張型頭痛は、最も一般的な頭痛のタイプだとサフディ博士は言います。私たちが日常で感じる頭痛のほとんどがこの緊張型頭痛で、通常、痛みはそこまで激しくなく、一貫したパターンを持たないことが特徴です。「緊張型頭痛を訴える患者は、首や肩が凝っている人が多いようです」とサフディ博士は指摘しています。しかしながら、筋肉のこわばりやストレスを緊張型頭痛の原因だとするのは誤りのようです。というのも、緊張型頭痛も片頭痛と同様に、脳自体に原因がある頭痛なのです。国際頭痛学会のマニュアルによれば、緊張型頭痛には、稀発反復性緊張型頭痛(1か月に1日未満の頭痛)、頻発反復性緊張型頭痛(1か月に1日~14日の頭痛が3か月続くもの)、慢性緊張型頭痛(1か月に15日以上の頭痛が3か月続くもの)、緊張型頭痛の疑い(前述の3つに当てはまらないもの)という4つのサブカテゴリーが存在するそうです。ちょっとびっくりしてしまいますね。

 

 

一次性頭痛の3つ目は自律神経性頭痛ですが、それにも5つのサブカテゴリーがあります。そのうちの一つである「群発頭痛」については、耳にしたことがある人もいるかもしれません。自律神経性頭痛は、他のタイプと比べて発症する人は少ないとサフディ博士は話しています。「一般的なものではありませんが、このタイプの頭痛はかなりつらい症状を伴う深刻なものです」。また、この自律神経性頭痛は男性が発症する可能性が高いと言われています(一方、片頭痛は女性に多く見られるそうです)。他のタイプの頭痛は頭の広範囲で痛みを感じることが多いですが、群発頭痛は頭の片側にピンポイントに痛みが生じると言います。サフディ博士によれば、群発頭痛は激痛を伴い、その名の通りある時間帯に群発して起こるのだそうです。1週間から1か月の期間、毎日のように起きたと思ったら、突然痛みが止み、その後数年間は起きないという人が多いようです。

 

 

さて、ここまでにたくさんのタイプが登場しましたが、まだ一次性頭痛を紹介したにすぎません。そして二次性頭痛には、それ以上にずっと多くの種類があるのです。とはいえ、先ほども書いたように、一般的な頭痛のほとんどが一次性頭痛のカテゴリーに入ります。二次性頭痛が、様々な怪我や病気(頭部や首の怪我、脳腫瘍、精神疾患、大動脈瘤、感染症など)を原因とする頭痛であることを考えれば、それも当然かもしれません。「頭痛で病院を訪れる患者のほとんどは、自分がそうした病気にかかっているのではないかと心配になってやってきます」とサフディ博士は言います。しかしたいていの場合は、頭痛があっても深刻な病気が原因になっていないことの方が多いそうです

 

 

ところが二次性頭痛のなかでも、成人を迎えた人なら数回は経験する可能性があるタイプのものがあります。それは、アルコールの摂取またはその離脱症状が原因になる頭痛です。いわゆる、二日酔いと呼ばれるものです。

 

 

多くの場合、起きている頭痛が一般的な頭痛であるか、もしくは風邪や二日酔いのようなそこまで深刻ではない症状を原因とする頭痛であるかの判断は、自分でもできるはずです。しかし、頭痛のために日常生活を送るのが困難になった時には、病院で診察を受けるべきです。

 

 

「一般的な頭痛を抱えている人が、かかりつけ医の治療を受けてもなかなか改善しない場合や、しびれやうずくような痛みを感じたり、視覚に変化が生じているような場合は、神経科専門医の診察を受けてください。脱力感を覚えたり、発作が起きた時も同様です」とサフディ博士は注意を促しています。

 

 

その場合、かかりつけ医に頼んで神経専門医に紹介状を書いてもらい、自分の頭痛がどのタイプに当てはまるのかを診断してもらうことになります。そうすることで、適切な治療を受けられるようになるでしょう。

 

 

この記事は、InStyleKasandra Brabawが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、legal@newscred.comにお願いいたします。

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