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「引き寄せの法則」から学ぶ、ポジティブでいることのメリット

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たとえば、あなたには達成したい目標や叶えたい夢があるとしましょう。それらを実現する秘訣は、そうした目標や夢について深く「考える」ことだと言われたらどう思いますか? こうした考え方は、実はニューソート運動(19世紀にアメリカで始まった心の癒しを求める運動。宗教・霊的なコンセプトがベースとなる)における思想のひとつ、「引き寄せの法則」で説明されていることでもあります。つまり、良いことやポジティブなことに意識を集中して生きていれば、より多くの良いこと、ポジティブなことが人生で起こるということです。反対にネガティブなことばかりに注意を向けがちな人は、ネガティブなものを引き寄せてしまうとも言われています。

 

私たちも、その思考も、究極的には純粋なエネルギーで構成されており、エネルギーは似たエネルギーを引き寄せるというプロセスを通じて、健康状態や金銭状況、人間関係を向上させることができる……これが「引き寄せの法則」のベースになっている考え方です。この「引き寄せの法則」という言葉が初めて使われたのは19世紀中頃ですが、2006年にロンダ・バーン著の自己啓発本『ザ・シークレット』が爆発的にヒットしたことで一般に広く知られるようになりました。

 

「引き寄せの法則」を支持する人たちは、この考え方のおかげで憧れの職に就くことができたり、理想のパートナーを得ることができるなど、あらゆることの助けになると言いますが、同時にこれは単なる疑似科学に過ぎないと批判する人たちもいます。

ここでは、「引き寄せの法則」を試してみたいという人や、もしくはただ単にもっとポジティブになりたいと思っている人へ、自分の目標を達成するために役に立ちそうな法則を5つ紹介したいと思います。

 

1. 考える時や話す時にはポジティブな言葉を使う

 

ポジティブでいることこそ「引き寄せの法則」における基本原則だと言えるでしょう。そのベースには、自分から生じたものは、ふたたび自分に跳ね返ってくる、という考え方があります。ですから「引き寄せの法則」を実践する人は、できる限りネガティブな思考を追い払うように努めています。本質的には楽天的な人でも、自分の欲求を表現する際に無意識にネガティブな言葉を選んでいることがよくあります。たとえば、「仕事のプレゼンで、絶対に失敗したくないなあ」などと口にしたことはありませんか? 「引き寄せの法則」では「したくないこと」ではなく、「したいこと」を言葉にすることを重視しています。ですから先ほどのセリフなら、「仕事のプレゼンを、大成功させたい」というように言い換えてみましょう。

スタンフォード大学が2018年に行った研究では、ポジティブでいることが脳機能に与える影響について論じられています。その結果を聞けば、否定的な言葉など永遠に使いたくなくなってしまうかもしれません。研究は7歳から10歳までの子どもたちを対象に実施されたのですが、ポジティブな状態にいることで、子どもたちの計算問題の処理能力、記憶力、問題解決能力のすべてがアップしたことがわかりました。素晴らしい話だと思いませんか? では、いったいどうしたら「ポジティブな状態でいる」ことができるのでしょうか。性格的になかなか前向きになれない人は、なおさら気になる問題かもしれません。でも心配はご無用、たとえばちょっとした親切心を発揮したり、アップテンポな曲を聴いてアクティブに過ごすなど、自分の思考をポジティブに切り替えるために気軽にトライできることはいくつもあるのです。また、「引き寄せの法則」をうまく働かせるためには、「本当に」ポジティブでいる必要があるとも言われています。ただ願望について思いを巡らせたり、口にしたりするだけではなく、それが実際に叶うと「心から信じている」必要があるそうです。そのためには、集中力と努力も欠かせません。

 

2. 感謝の日記をつける

 

「引き寄せの法則」について知っていくと、これはちょっと自己中心的なのでは……と感じる人もいるかもしれません。ある意味、その通りだとも言えます。というのも、引き寄せのためには、自分自身のエネルギーを「自分が」求めるものに集中する必要があるからです。しかし「引き寄せの法則」では、すでに自分が手に入れているものに感謝することも大切だと言われています。感謝を学ぶことは、ポジティブでいることに大きな関係があります。自分に起きた良いことを数えていくことで、人生全体に満足感を感じられるようになるからです。感謝を実行するためにおすすめの方法は、枕元に小さなメモ帳を置いておくことです。朝目覚めた時に、自分が感謝していることをいくつかメモするのです。朝にコーヒーが飲めること、といったささやかなことから、自分の健康や家族についてなど、大きなことまで、自由に書いてみましょう。

 

また科学的な視点からも、感謝することには効果があるとされています。その例として、共同で行った研究を見ていきましょう。研究に参加した被験者たちは毎週、ある特定のトピックに関して数行の文章を書くように指示されました。1番目のグループは感謝したいことについて、2番目のグループはイライラしたことや嫌な気持ちになったことについて、そして3番目のグループは自分に影響を与えた出来事(ポジティブ/ネガティブに特にこだわることなく)について書くことを求められました。10週間後、感謝について書いたグループは、他のグループの被験者よりも、自分の人生をよりポジティブに、より良いものだと感じられていることがわかりました。さらにこのグループは、イライラについて書いたグループよりも、積極的にエクササイズをし、病院に行く回数も少なかったことまでわかっています。

 

3.「ビジョンボード」を作る

 

ロンダ・バーンは『ザ・シークレット』の中で、「引き寄せの法則は、あなたが人生で経験するすべてに影響を及ぼしていますが、それらはあなたの思考により実現されています。何かを心に思い浮かべる時、あなたは宇宙にパワフルな振動を発信しているのです」と書いています。もう少し詳しくいうと、ただぼんやり考えるのではなく、はっきりと具体的に視覚化することが大切だということです。「引き寄せの法則」を実践する人たちは、ビジョンボードを活用することを勧められています。デスクの上にコルクボードを設置するのもいいですし、Pinterestを利用すれば、思いついた時にすぐにスマートフォンで見ることができます。ビジョンボードに選ぶイメージは、例えばゴージャスなマンションの写真やミシェル・オバマの切り抜きなど、何でも構いません。また、ミシェル・オバマの写真を選んだからといって、かつて彼女がそうだったように弁護士やファーストレディになりたいと願う必要はありません。彼女のインテリジェンスや優雅さに憧れていることを理由にしてもいいのです。ここで1つ覚えておいてほしいのは、ビジョンボードを作っただけですべての願いが叶うわけではないということです(かなりツイているという人以外は……)。自分が求めるものに思いを向けるだけで、すべてが魔法のように実現するわけではありません。「引き寄せの法則」では、願いを視覚化することが重視されていますが、行動が伴わなくてはその視覚化も無駄になる可能性があります。努力しつつ、視覚化すること。夢を掴むためにはそれらを同時に行うことが重要です。

 

4. To Doリストを作る

 

目標を達成するために、やるべきことを書き出すというのがTo Doリストのポイントです。「Journal of Personality and Social Psychology」に掲載された2011年の研究では、To Doリストを作ることで生産性が向上し、未達成のタスクがあるために感じていた不安を軽減する効果があることがわかりました。被験者たちの作業能力が向上したのは、タスクを完了するための具体的な計画を立てることができたからだと、研究者たちは考えています。シンプルなことに思えますが、自分の夢に到達するまでにやらなくてはいけないことを書き出すことで、より効果的に行動することができるようになります。長期的な目標を書き出しても良いですが、より実行しやすい項目に分けて書くことが大切です。例えば「理想の家を購入する」と書くのではなく、寝室が5つ、バスルームが3つある邸宅を購入するために必要なことは何か……と細かく考えていきましょう(貯金する、住宅市場をリサーチするなど)。より短い期間で、実行に移しやすいリストを作ってみてください。

 

5. 助けを求める

 

「引き寄せの法則」は確かに自分自身の思考と行動に意識を向けていきますが、周りの人に自分の目標について話し、協力を仰ぐこともおすすめです。これは2つの意味でメリットがあります。まず、あなたが目標を達成する助けを与えてくれる人が現れるかもしれません。あなたが作家だとして、自分の本を出版してもらいたい出版社があるとしましょう。その場合には、すでにその出版社から本を出している人に連絡を取り、コーヒーや昼食を共にして助言を与えてもらってはどうでしょうか。きっと喜んでアドバイスをくれる人がほとんどだと思います(そしてその人にとっても、世界にポジティブなエネルギーを発するいい機会になるかもしれません)。2つ目のメリットは、自分の目標を誰かに伝えることで、それを達成するためのモチベーションを得やすくなるということです。たとえば今年ハーフマラソンに参加したいと思っている人がいるとしましょう。自分一人だけで頑張っていると、毎日スニーカーを履くのも億劫になってしまうかもしれません。しかし職場の友人などに参加予定であることを打ち明けておけば、簡単に諦めてしまう可能性は低くなるはずです。

 

6. 焦らない

 

自分の人生に起きた良いことに感謝することは素晴らしいことです。そして夢の生活を切り取った写真を飾ることは、あなたのクリエイティビティを引き出すきっかけになるでしょう。しかしこれらを実行するだけで、あなたの高い目標がすぐに達成されるということではありません。5年以上かかるかもしれませんし、はっきり言ってしまえば、叶わないことだってあるかもしれません。それでも、たとえあなたが「引き寄せの法則」を信じていてもいなくても、ポジティブな姿勢で自分の目標に意識を向け続けていると、長い目で見れば自分に何かしらの深い影響があるだろうことは、きっと理解できるのではないかと思います。「引き寄せの法則」は魔法のツールかと言われれば、答えはおそらく「ノー」かもしれません。しかし、やって損ということは確実にないはずです(そして改めて言いたいのですが、ビジョンボード作りはとっても楽しいですよ!)。

 

 

この記事は、PureWowが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、legal@newscred.comにお願いいたします。
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