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女性たちのつながる力 コミュニティがビジネスにもたらすもの

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私はずっと、コミュニティが持つパワーというものを、よく理解できていなかったように思います。大人になった今も、私がいかに幼稚園で他の子たちと何かを共有するのが苦手だったかについて、両親にからかわれているほどなのです(ひとりっ子だったので、そこは大目に見てほしいものです!)。

 

 

高校時代には親友とビジネスを始めたのですが、私はその時にようやく集団の力というものを実感するようになりました。そのビジネスは、両親たちがパーティーを開く際に料理をサーブしたり、後片付け役を引き受けるというものだったのですが、両親の友人たちが周りに紹介してくれることで、私たちは「クライアント」を増やすことができました。そうした経験から、少しでもお金を多く稼ぎたいと思ったら、自分たちの交友範囲にとどまるだけではなく、周囲の人たちのネットワークの力を借りることが必要だと私は気づいたのです。

 

 

そしてここ数年の間に、私は女性たちの連帯の声が実際的な力を生み出していることに気づき、自分が属するコミュニティを支えることがいかに重要であるかを実感するようになりました。たとえば、誰かが女性たちのサクセスストーリーを伝え、それを若い女性たちがTwitterなどで#SEEHER(メディアにおける女性への偏見をなくす運動)とタグをつけて拡散することで連帯し、女性たちが集団としての影響力を持つようになってきたのです。2年前から各地で行われているウィメンズ・マーチも、そうした影響力の大きさを伝えています。

 

 

私が周囲の女性たちの話を聞く限り、女性同士で助け合うことで生まれる力は、かつてないほど高まっているように感じられます。女性たちが競争相手として牽制し合うのではなく、それぞれの成功のために手を取り助け合うような時代に私たちは立っています。誰かに手を差し伸べたとしても、自分の地位はおびやかされないのだと、私たちは気づき始めているのです。

 

 

ニューヨークのブランディング・広告会社Berlin CameronとキャリアウーマンのためのグローバルネットワークEllevate Networkが行った最近の調査でも、回答者の79%が、今まで以上に女性たちがお互いを助け合う時代になったと答えています。また、「This is Womens Work: Stepping Up Startup Culture(これは女性たちの仕事:スタートアップ文化を拡大するには)」と銘打たれ、世界最大級のコンシューマー向けテクノロジー展示会CESでリリースされたBerlin CameronRefinery29による調査でも次のことがわかっています。女性主導のスタートアップ事業は、資金調達先にクラウドファンディングを選択する率が2倍高く、男性と比べ女性の方が、すでに成功している女性たちのネットワークや助言を求める傾向にあるというのです。

 

 

今年のCESでは、女性主導のビジネスやスタートアップ事業を支援する目的で作られたメディアプラットフォームLLSheの立ち上げも発表されました。それを受け、私はコミュニティの力についてもっと詳しく知りたくなりました。そこで数名の女性創業者たちに話を聞き、彼女たちにとってコミュニティとは何を意味するのか、また女性たちをサポートするために、コミュニティをどのように使えばいいのかを教えてもらいました。

 

 

成功の裏には助言者の存在

Berlin CameronとRefinery29が行った調査では、50%の女性が、職場に尊敬できる人がいることで、より安心を覚えると答えています。私が話を聞いた女性たちも、皆同じように感じているようです。「自分が成功を手にいれる過程で、積極的に関わってくれる人々の集まりがコミュニティだと思います。近くに助言者がいれば、より迅速でより良い判断ができるようになりますし、全体的にもっと自信が持てるようになると思います」とEllevate NetworkCEO、クリスティ・ウォレスは話しています。

 

 

女性たちのネットワークこそ秘密兵器

Proceeding of the National Academy of Scienceが行った最新の調査では、仕事で高い業績を収めている女性たちには共通点があることがわかりました。それは、「ジェンダーに特化した機密情報とサポート」を提供してくれる、女性たちの親密なサークルの存在です。つまり彼女たちには、職場の風土に疑問を持ったり、社内で女性やジェンダーの多様性に向けられた敵意を感じた時に、助け合える仲間たちがいるのです。また同調査では、男性中心のグループに属している女性より、女性たちの親密なグループに属している女性たちの方が、転職先を見つけられる割合が2.5%高いこともわかっています。他の女性たちと深い関係を築くことが、これまでになく重要になっているようです。

 

 

異なる業界の女性たちとのつながり

同じ業界の女性たちとネットワークを広げるだけでなく、ぜひ様々な業種のグループとのつながりも大切にしてください。「出会った相手が違う業界で働いていたとしても、同じ葛藤を抱えていることがあります。それにお互い気づいた時には、まるで魔法のような瞬間が訪れるはずです」。Female Founder Collectiveのファッションデザイナー兼共同創始者であるレベッカ・ミンコフは、このように話しています。「自分とは違う日常を送っている人からのアドバイスは、時にとても役に立つものです」。

 

 

ニッチなコミュニティもある

「女性というものは、そもそも助け合うようにできているはずなのです。人類誕生以来、ずっとそうしてきたのですから」。そう話すのは、母親起業家のためのオンラインコミュニティHEYMAMAの共同創始者であるカティヤ・ライビンです。「昔だったら隅に追いやられていたようなニッチなコミュニティが、今では共通の利益や関心をもとに、どんどん作られ始めています。母親であれ、犬好きの会計士であれ、あなたのためのグループは必ずどこかにあるはずです」。

 

 

まだ始まったばかり

私たちはどんどん進歩し続けていますが、より強固な意味でのコミュニティを築き上げるまでには、もう少し時間がかかりそうです。「私は、女性たちの『年』という言葉を使いたくはありません。なぜならこれらの活動は、むしろ女性たちの『時代』を築くものだからです」。女性たちに共創の場を提供するLuminaryの創始者ケイト・ルツィオはこのように話しています。「今では女性たちも大きな労働力になっています。長時間働けるように、共働きとして家庭に収入をもたらせるように、そして家庭内で最も多くの収入をもたらすことができるようになってきているのです。Luminaryは誰も取りこぼされることのない、すべての人たちのための場を提供したいと思っています」。

 

 

私たちは集団として、様々な進歩を遂げてきました。新しいコワーキングスペースやオンラインコミュニティ、日々のイベントを通じて女性たちを励まし、結束を促す活動を続けることは、前向きな一歩と言えるでしょう。しかし、できることはまだたくさん残されているのです。Berlin Cameronの調査では、55%の女性たちが、お互いを支え合うためにまだやるべきことがあると回答しています。特に企業においては女性の立場を代表する存在が少なく、結果として女性同士が競い合い、仲間意識を持ちづらいこともあるかもしれません。

 

 

私自身も現在二人の息子を育てており、常に女性たちを支援することばかり考えてはいられないのが実情です。そして息子たちの学校でも、ジェンダーにおける先入観が影響を与えていることも目の当たりにしています。これまでの5年間、私は女性たちのネットワークを築くことを最優先してきました。仕事でうまくいきそうな人同士を引き合わせ、女性たちが遠慮なく話し合えるイベントを主催し、これまでになく多様な人たちが集まる会社を築き上げてきました。こうしたネットワークをこの先も作っていけるように、それぞれができることを実行し、支え合っていけたらいいと思っています。連帯することで、私たちは向上し、より大きなパワーを持つことができます。ジェンダーの平等を成し遂げるためには、必要なことなのです。

 

 

本記事の著者ジェニファー・ダシルヴァはBerlin Cameronの社長であり、フォーチュン500にランク入りする企業と仕事をした経験を持つ、ベテランの総合型マーケターです。ダシルヴァは近年、Berlin Cameronの新部門Girl Brands Do It Betterを立ち上げ、自らのクリエイティビティとコネクションを通じて、女性創業者たちの活動の場を広げており、業界イベントでは女性のリーダーシップや女性起業家に関する発言を積極的に行っています。社外では女性主導のスタートアップ企業のアドバイザー、UN FoundationGirl UPの取締役を兼任しつつ、妻として、また二児の母としての重要な役割を果たしています。

 

 

この記事は、Refinery29Jennifer DaSilvaが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、legal@newscred.comにお願いいたします。
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