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1年中きれいな部屋に プロが伝授する片付けのコツ

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新しい年を迎える時には、多くの人がこれまで自分がしてこなかったことにトライしてみようと思うものです。ですから毎年その時期になると「エクササイズ」や「キャリアプラン」という言葉が耳に入るようになったり、「最低な元カレにメールを返さない!」と決心したりする人もいるかもしれません。そして同じように、「整頓」や「片付け」といった言葉がよくささやかれるようにもなります。そんな光景は、ちょっとしたお祭りのようにも思えてきますよね。

 

整頓しようというモチベーションは、1月初旬頃まではキープできると思いますが、4月を迎える頃はどうでしょうか? さらに進んで、9月も目前という頃には……? 想像するだけで落ち込んでしまいそうですが、毎年同じような抱負を掲げるハメになることにも、やはり理由があるのです。とはいえ、家をきれいにしたい、整頓したいという希望を捨ててはいけません。あなたの頑張りを春以降まで継続させるために、身体的にも精神的にも励ましてくれるような戦略をこれからいくつかご紹介しましょう。伝授してくれるのは、まさに整理整頓を仕事にしている、片付けのプロと言える女性たちです。さっそく彼女たちから、1年中きれいな部屋で過ごすためのコツを教えてもらいましょう。

 

理想のライフスタイルを描く

片付け業界の革新的な存在、“こんまり”こと近藤真理恵は、まずは理想の生活を思い描いてみることをすすめています。自分が求めていることがわからないままでは、それを実現することは不可能だからです。「自分が理想とする家を思い描いてみましょう。そしてその家でどんな暮らしを送りたいのか、考えてみてください。絵を描くのが好きな人は、部屋のイメージをスケッチブックに描いてみましょう。言葉で表現するのが好きな人は、ノートに詳しく書き出してみましょう。雑誌からの切り抜きを集めるのもおすすめです。理想のライフスタイルを思い描くことによって、なぜ自分が整頓したいと思うのか、そしてうまく整頓できたとしたらどんな暮らしを送りたいのかを、はっきりと意識することができるようになります。ですから、片付けのプロセスは人生にとってターニングポイントとも言える、重要なイベントになるのです。自分を励ましてくれるような理想のライフスタイルをしっかり思い描きましょう。その理想こそが、今年のあなたを導いてくれるはずですよ」。

 

片付けを始める日を予定表に書き込む

インテリアデザイン会社Graylane Solutionsのハイア・クレイマーは、カレンダーを活用することを強くすすめています。「1年を通じて、片付けの必要性を思い出させてくれるような、もしくは何がなんでもしないといけないと思わせてくれるような日を決めておきましょう。まず、季節の変わり目や年末のイベント前など、家のなかを整理するタイミングを考えてみてください。そして時期が来たら、たとえば『衣替えをする日』とカレンダーに書き込みましょう。つまり、次の週末を利用して冬物を整理し、この1年着なかったものを処分する、と決めるのです。感謝祭の前には、デスク周りを片付けるためにどこかで2〜4時間ほどスケジュールを空けておくのも良いですね。書類を積み上げ、ファイルし、不要なものはシュレッダーにかけましょう。空間も心もすっきり整頓された状態で新しい季節を迎えることができれば、大きな満足感を得ることができるはずですよ」。

 

毎日の習慣に片付けを組み込む

先ほどご紹介した“こんまり”は、「毎晩、散らかったものを元の場所に戻すことを習慣にしています。家のものはすべて置き場所が決まっているので、片付けるのに10分もかかりません。私はさらに、バッグの中身も毎晩取り出し、財布や鍵、携帯電話など、その日使ったものに感謝の言葉をかけてから、元の置き場所に戻しています」と話しています。

 

習慣にするために、きちんと時間を確保する

たとえばヨガや朝食といった毎日のルーティーンですら、時間がない時には飛ばしてしまいがちです。マインドフルな整頓方法を提案しているClutter Healingを主宰するリリ・ペティットは、1日のスケジュールに片付けと整頓の時間を組み込むことをすすめています。「1年中きちんと整頓することを目標にしている人は、毎日、毎週、毎月、そして毎年と、それぞれの期間に分けて片付けのための時間を確保しておくことが大切になります。シンプルなことですが、多くの人は、家の整頓というスケジュールを組み込むことをおろそかにしがちです。大きな目標を持つことは素晴らしいですが、まずはきちんと計画を立てましょう。そのための時間を確保することなしに、目標を達成することは難しいものです」。

 

曜日ごとにやることを決める

整頓のプロであるローラ・カッターノは、掃除や片付けに取り組む際、どれをどの日にやるかを決めておくことを提案しています。「たとえば、シンクは毎日洗う、ゴミ出しも毎日もしくは1日おきに、と決めてください。それから曜日ごとに埃を払う日、窓や鏡を磨く日を決め、掃除機をかける日も週に数日と決めておきましょう。部屋が少しでもきれいになれば、掃除や整頓を続けようというモチベーションになりますし、家族も同様に考えるはずです。たとえしばらく掃除機をかけられなかったとしても、シンクやゴミ箱といった主要なスペースが片付いていると、家全体もすっきりして見えるはずです」。

 

新しいものを手に入れるごとに、ものを1つ処分する

私のように、ファッションと美容グッズのコレクターにとっては、なかなか実行しづらいことかもしれません。しかし、Graylane Solutionsのクレイマーは、この「one-in, one-out(1つ得るごとに1つ処分)」のメソッドの重要性について次のように話しています。

 

「1年を通して、服や家具、ガジェット、それからギフトなど、新しいものを手に入れずにいることはまず不可能でしょう。また、自分が何を手に入れたのかを、人は簡単に忘れてしまうものです。そこで私はクライアントたちに、何か新しいものを購入した時には、自分がこの10カ月間使っていなかったものを意識的に見つけ、それを処分または寄付するように伝えています。たとえば新しい年を迎えるにあたって服をいくつか買ったとしましょう。その場合には、ワードローブをチェックして、タグを外さないまましまっていたり、存在すら忘れてしまっていたりする服はないか調べてみましょう。それらを山積みにして、キープするもの、処分するもの、寄付するものに分けましょう。自分の持ち物を意識的に確認しておくことが大切です。そうすることで、新しく購入したものを収納するスペースも確保することができます」。

 

ものを収納する

とはいえ、ものを買うたびに何かを処分するのはなかなか難しいという人もいるでしょう。その場合、買い置きのものや予備のものは特にですが、少なくとも新しいものの収納場所を確保することが大切です。インテリアデザインサービスを提供するHomepolishのヘイリー・ワイデンバウムは次のように説明しています。

 

「1日中部屋に置いておく必要のないものは、それらのための『ホーム』を用意しましょう。たとえば6枚組のコースターセットなどは、すべてを外に出しておく必要はないはずです。いつも使うお気に入りだけを残して、あとは決まった場所にしまいましょう。そうすれば、必要になった時にも慌てずに済みます。たとえば家を出る前には、着ていく服や身につけるジュエリーだけをクローゼットから取り出し、その他すべてのものは収納したままになっているはずです。それと同じことが家のなかにも当てはまります。コーヒーテーブルにキャンドルを7つも出しておく必要はありません。2つだけ残して、使い切った時にまたすぐ取り出せるように残りはしまっておきましょう。もしくはバスルームのカウンターなどに、1つだけならデコレーションとして置いておくのも良いかもしれません」。

 

玄関をきれいにする

「玄関周りは雑然とする可能性が高い場所です。脱いだコートや靴、バッグなど、自分の家で無造作に置かれがちなものを把握し、どのように収納できるか、もしくは別の置き場所があるかを考えましょう」とカッターノは提案しています。「ソファーや床の上にコートを置きっぱなしにしなくて済むよう、フックを利用するのがおすすめです。というのも、たいていの家庭では、来客のものを含め、コートを収納できるようなクローゼットを用意するのは難しいからです。また、靴はドア前に脱ぎっぱなしにするのではなく、靴箱やラックを利用して収納するようにしましょう。私の場合、子どもの靴は大人の靴と比べて傷みにくいため、台の下に置いたバスケットのなかに収納するようにしていました」。

 

バスルームでの習慣を見直してみる

バスルームが狭く、化粧品や美容機器などで溢れかえっている場合には、毎日自分が何を使っているのか振り返ってみる必要がありそうです。「たいていの人は、必要以上にたくさんの化粧品を持っています。まずは片付けの前に、自分の肌にとって何が必要なのかを考えてみましょう。特にメーク用品は1度開封してしまうと使用期限が短くなることを考慮しつつ、自分なりの鉄板リストを考えてみてください」とカッターノはアドバイスしています。

 

「さて、そこで収納が問題になってきます。すべての化粧品をずらりと外に出していては、どうしても雑然としてしまいます。扉のない棚がある場合には、小さめのかごを利用するなど、なかが見えないようにしましょう。そうすれば、棚を掃除する際にもかごだけ持ち上げれば良いため、すべてのアイテムを1つひとつ取り出す手間が省けます。鏡の裏の棚には、毎日または毎週使うアイテムのみ収納するようにしましょう。風邪の季節にならないと使わないような医薬品や、傷に使うオキシドールの大きな瓶で貴重なスペースを埋める必要はありません」。

 

クローゼット整理の際は自分に厳しく

クローゼットの扉を開ける時には、自分がまるで「プラダを着た悪魔」に出てくるような厳しいファッションエディターになったつもりでやりましょう。何かを処分する際には、とにかく容赦なく行うことが肝心です。クローゼット整頓サービスClos-etteの創始者メラニー・チャールトンは次のように話しています。

 

「自分が所有している服をすべてチェックしましょう。そしてクローゼットを『編集』するのです! サイズが合わなくなった服や似合わなくなった服、それからシミがついていたり、修繕不可能になった服は処分してください。友だちに手伝ってもらうのもおすすめです。もしくはお金を払い、片付けの専門家や憧れのスタイリストにお願いするのも良いでしょう」。

 

自分を導いてくれるようなやり方を見つける

こじつけのように思われるかもしれませんが、たとえばエクササイズや料理のように、片付けをセルフケアの一環だと考えてみることもお勧めです。整頓のプロで、「Simply Spaced, Clear the Clutter and Style Your Life」の著者モニカ・リードは、3ステップのテクニックを提案しています。

 

「自分を導いてくれるようなやり方を見つけることが大切です。整理整頓をする際、わたしは次の3ステップを採用しています。それは『シンプルに(ものを片付ける)』、『ロジカルに(収納を活かしてスペースを最適化する)』、そして『スタイリッシュに(この状態をキープしたいというモチベーションになるよう、自分らしくスペースを整える)』というものです。散らかったものとの向き合い方を学び、自分にぴったりな片付け方法を見つけることができれば、『もとの状態に戻す』ことはそれほど難しくありませんし、片付けのスピードも早くなるでしょう。最初にがんばる必要がありますが、のちのち助けになってくれるはずですよ」。

 

ラベルを活用する

すべてのものに収納場所があると意識するためには、何よりもラベルを貼ることが大切です。整頓を専門にするHorderlyの創始者ジェイミー・ホードは、次のように話しています。

 

「アイテムを収納する場所を決めたら、カテゴリーごとにラベルを貼りましょう。そうすることで、迷わずに正しい場所に収納することができます。私のおすすめはbrother社のピータッチキューブというラベルライターです。スマートフォンと接続することで、ラベルを簡単にカスタマイズすることができますよ」。

 

 

この記事は、Refinery29のCait Munroが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、legal@newscred.comにお願いいたします。

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