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手と手の触れ合いがもたらしてくれる4つのこと

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手と手の触れ合いは、人との結びつきを強め、不安を和らげ、ストレスや痛みを軽減すると言われています。抱擁やキスとは違い、人前で手をつなぐことは、公共の場でも比較的受け入れられやすい親密な行為です。どのようなジェンダー同士でもできますし、年齢も、場所も時間も問いません。あなたがシングルであろうと90歳であろうと、またプロのアスリートや、長年結婚していてセックスレスになっている人であろうと、手をつなぐことによる恩恵を十分に受けることができるでしょう。相手は両親やきょうだい、友人たちでも構いませんし、状況さえ許せば、まったくの他人の手を握ることだってできるかもしれません。手と手が触れ合うことのパワーについてもっと知りたい人は、映画の授賞式でブラッド・ピットがジェニファー・アニストンの腕を引き寄せたというニュースをぜひチェックしてみてください。

 

私たちは、まだ言葉のままならない幼少時代から手を握ってもらうことの心地よさを覚えますが、その魅力はいくつになっても衰えることはありません。また、このようにデジタル化が進んだ世界においては、手の触れ合いをきっかけに、私たちの人間性について捉え直すことができるかもしれません。そこで、手をつなぐことについての科学的な観点をご紹介します。もしそれで人との絆や思いやりが深まるのだとすれば、ぜひこの手を差し出してみたいと思いませんか?

 

安心させてくれる

温かく、いたわるような手の接触は、ストレスホルモンであるコルチゾールを軽減し、血圧や心拍数を抑えるという結果が様々な研究からわかっています。実験心理学者のマット・ハーテンスタイン博士は、手をつなぐことは「ストレス反応による精神的影響を和らげる、緩衝装置としての役割がある」と話しています。

 

絆を育む

ここでポイントとなるのは愛情ホルモンと言われるオキシトシンですが、それは特別に親密な相手との間だけに関係する話ではありません。他者と手をつなぐこと、特に指と指を絡ませるという行為は、このオキシトシンの分泌を高めると言われています。その結果、両者の間に献身や信頼、絆といった感情が湧き上がるとハーテンスタイン博士は説明しています。

 

孤独を癒す

心理学専門誌「Psychology Today」によれば、現代社会では「スキンシップへの飢え(skin hunger)」が蔓延しているそうです。つまり人々は「愛情の欠如」また「接触恐怖」といった問題を抱えているというのです。それはたとえば、学校の先生たちが子どもたちの肩に温かく触れるのを控えるようになったことに始まり、ティーンを迎える頃にはパソコンやスマートフォンのスクリーンに夢中になり、廊下で友人たちとハイタッチする代わりに絵文字を送ることが普通になっている現状からもうかがえるようです。イギリスの心理学者ハニー・ランカスター=ジェームズは、歳を重ねていくなかで手をつなぐことがいかにポジティブな影響をもたらすかについて、次のように話しています。「特に高齢者に対しては、薬を与えるよりも手を差し伸べるほうがよっぽど役に立つ可能性があります」。根本的な人と人との接触を多く必要としている人は、鬱や不安症といった精神的な問題に苦しむ可能性が高く、健康状態が悪くなりやすいとも言われています。

 

痛みを和らげる

マイアミ大学医学部タッチ・リサーチ研究所主任のティファニー・フィールド博士は、「痛みが軽減するのは、触れられることでセロトニンが分泌されるからです」とハフィントンポストに語っています。ある画期的な研究では、22組のカップルに手をつないでもらったところ、互いの脳波が近づいたという結果が出ています。その後、一方の腕に熱いものを近づけるという実験が行われ、パートナーと手をつないでいた場合は熱によって痛みが軽減されましたが、手はつながず隣に座っているだけの場合には軽減されなかったことがわかりました。研究リーダーであるパヴェル・ゴールドスタイン博士はこの結果について、「誰かが自分の痛みを共有してくれていると感じる時、脳は痛みをうまく処理することができるようです」と説明しています。ゴールドスタイン博士は、手を握ることで分娩中の妻の痛みが和らいだという体験から、この研究を行うに至ったそうです。「手の触れ合いはエンパシー(他人の心情を汲むこと)を伝えるツールだと言えるかもしれません。その結果、痛みを抑える効果が生まれるのです」。ぜひ、この手で大事につなぎとめておきたい情報ですね。

 

 

この記事は、PureWowが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、legal@newscred.comにお願いいたします。

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