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その緊張は“わくわく”のサイン? 「快ストレス」が持つパワーとは

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ストレスという言葉にはネガティブな響きがあります。誰かがストレスを感じている時、その人が最高の状態にないだろうことは、一般的に考えても理解できると思います。「ストレス解消」のためのアドバイスが多く存在するのは、ストレスは悪いものだという共通の認識が広がっているからでしょう。ところが、ストレスは悪いものばかりではないのです。専門家たちは緊張にはいくつかの種類があるとし、なかでも人に有益に働くタイプのストレスに現在注目が集まっています。このように、人に役立つストレスは「快ストレス(eustress)」と呼ばれています。

 

メラニー・グリーンバーグ博士は心理学専門誌『Psychology Today』に掲載された記事のなかで、ストレスはスペクトラム(あいまいな境界を持って連続している状態)として存在すると話しています。私たちが一般的に「ストレス」という言葉を使う際には「不快ストレス(distress)」のことを指し、精神的に圧倒されたり、取り乱したり、または不安を感じている状態のことを言います。しかし快ストレスはその真逆で、人がわくわくしていたり、やる気に満ちていたりする時に感じます。

 

たとえば初めてのデートに行く時のことを想像してみてください。ブラインド・デートだとよりイメージしやすいかもしれません。準備をして待ち合わせの場所に向かうまでの間、きっとお腹のなかで蝶が飛び回るような落ち着かない気持ちになるでしょう。そわそわしつつも、胸が高鳴っている状態です。そしてデートが終わったあとでは、すっかりいい気分になっているかもしれません。これこそが快ストレスなのです。

 

こうしたポジティブなストレスは、新しい仕事を始める時や、高速ジェットコースターに乗る前にも感じられます。科学のニュースサイト『ScienceDaily』に掲載された研究によれば、大笑いすることも快ストレスに当てはまるそうです。そう聞くと、「笑いヨガ」も試してみたくなりますね。

 

快ストレスが他のストレスと異なるのは、いったん緊張感が過ぎ去ってしまえば、脳がリラクゼーション反応を示す点にあるとグリーンバーグ博士は説明しています。こうした反応があるため、人は満足感を得ることができるのです。「それを成し遂げたことで、自分がより良い人間になったように感じたり、しばらく経ってからまたその体験を思い出したいという気持ちになったりします」。

 

快ストレスも含め、あまりにも強烈なストレスやプレッシャーを感じることは避けたほうが良いそうですが、適度な快ストレスは人に有益に働きます。心理学・神経科学関連の論文を扱う『Psychoneuroendocrinology』に掲載された2013年の論文では、快ストレスが身体的な健康にも良い影響を与える可能性があると報告されています。論文を執筆した研究者グループによれば、快ストレスは身体の酸化によるダメージを防ぐ可能性があるとしています。こうした酸化のダメージには、老化や高血圧、疾患などが含まれますが、なぜ快ストレスがこのように作用するのかはまだ正確にはわかっていないようです。

 

またストレスにも良いタイプのものがあると知っておくことは、精神的にも良い影響があるでしょう。先ほど例に出したデートの状況や、もしくは仕事の面接のことを考えてみてください。自分が感じている落ち着かない気持ちを悪いストレスのサインだと捉えてしまうと、いっそう緊張し、結果として悪い状況を招くことになるかもしれません。

 

しかしその緊張感を良いものだと捉えたらどうでしょう。それがわくわくにつながる感情で、あとから自分を誇らしく思えると考えてみてください。すると落ち着かない気持ちもポジティブなエネルギーに変換することができると思います。そのエネルギーはあなたの助けになるでしょう。さて、準備も万端、胸が高鳴り、確かに緊張も感じているかもしれません。でも大丈夫、これを乗り越えればより素晴らしい自分に出会えると思いますよ。

 

 

この記事は、Refinery29のElizabeth Gulinoが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、legal@newscred.comにお願いいたします。

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