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食べ物を捨てない生活、はじめてみませんか

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1週間ごとに捨ててしまう食品がある方は、これからご紹介するヒントを参考に食品廃棄物の量を減らしてみませんか。節約にもなりますよ。

 

アメリカでは、毎年、食品の約40%近くが廃棄されているといいます。合衆国農務省の発表では、その食品のゴミの量は値段に換算すると毎年1600億ドル以上も増え続けているそうです。また、国際連合食糧農業機関が2011年に発表したレポートによれば、食品廃棄物によって排出される温室効果ガスの量は36億トンに上ると算出されています。そう聞くと、自分が毎週のように食べ物を捨てていることに罪悪感を抱くこともあるかもしれません。ですがあまり不安にならないでください。生活習慣を変えることで、食品廃棄物の量を減らし、温室効果ガスの排出を削減することはできますし、節約にもなります。

 

本記事では自然資源防衛協議会(NRDC)の主任科学者で、『The Waste-Free Kitchen Handbook』の筆者であるダナ・ガンダースに話を聞き、お金を節約しながら地球環境を守るためのヒントを教えてもらいました。アメリカの食品廃棄事情を詳しく学びながら、今日から始められる取り組みをご紹介します。

 

ー『The Waste-Free Kitchen Handbook』には、アメリカの食品廃棄物の量は1970年から50%も増加していると書かれていますが、その理由を教えていただけますか。

当時と比べて、レストランやケータリングなどで提供される料理のサイズが極端に大きくなったことが理由のひとつです。また、メニューやビュッフェの種類もかなり増えたため、消費者が必要以上に注文しているといった状況もあります。

 

ー量がたっぷり提供されることに慣れてしまったのですね。

はい。NRDCの調査でわかったのですが、お皿いっぱいに食べ物が乗っていなかったり、冷蔵庫や買い物かごがスカスカだったりすると落ち着かないそうなのです。隙間はすべて食べ物で埋めたいという欲求があるのですね。食べ物を捨てることを厭わない文化も原因のひとつだと思います。食べ残しがあることが上品だと考えることもありますよね。

 

ー食品廃棄物の増加に影響していることは他にもありますか。

スーパーなどで、見た目が良くないために売れない食材が多くあります。そうしたものは捨てられるか、土に返されるかですね。

 

ー食品廃棄物が環境に与える影響を教えてください。

アメリカの水の70%、土地の50%が農業に使われています。それらを利用してできた作物を食べずに捨ててしまうとしたら、資源を無駄遣いしていることになるのです。食べられないまま廃棄される作物を育てるために排出される温室効果ガスの量は、3300万台の車が排出するガスの量に匹敵します。

 

ーもっとも廃棄されている食品は何でしょうか。

果物と野菜です。次に来るのは乳製品とパン。肉類は3位になりますが、環境に最も大きな影響を与えます。たとえばシャワーに使われる水は、給水したり下水を処理したりするためにエネルギーが必要なのですが、ハンバーガーをひとつ廃棄するだけで、90分間シャワーを浴びるのと同じエネルギーを消費していることになります。

 

ー廃棄物を削減するヒントを教えてください。

果物や野菜を少量のみ使いたい場合には、サラダバーを利用しましょう。そうすれば残ったものを冷蔵庫で腐らせる心配がなくなります。また冷凍の野菜や果物を利用するのもおすすめです。早く使い切らなくてはというプレッシャーがなくなりますし、栄養価にもさほど違いはありません。

 

ー他にできることはありますか。

現実を見つめ直しましょう。週末にまとめ買いをすると、これからたくさん料理しようと意気込んでしまい、必要以上に買い込む可能性が高くなります。しかし水曜日ごろになると、日々の雑事に追われてデリバリーに頼ることになり、そのうちに冷蔵庫でブロッコリーが傷んでしまう、なんてことはよくあります。ですから事前にしっかり計画を立てましょう。スーパーには必要な時に行き、必要なものだけ買うようにしましょう。

 

ー意識的に買い物をする上で他にアドバイスはありますか。

買い物リストを作るか、アプリなどを利用するのをおすすめします。レジに並ぶ前にカゴの中を再度チェックし、それらをいつ食べるのか考えてみましょう。はっきりと思いつかない場合には、買うのをやめてください。

 

ー本の中では、「食品廃棄物チェック」をすることもすすめていますね。

2週間に渡り、自分が捨てることになった食品を書き出し、自分が廃棄したものとその理由を考えてみましょう。夕食のプランに変更があったのか、割引されていたから思わずたくさん買ってしまったのか。廃棄したものの値段を書き出し、お金の損失についても意識しましょう。

 

ー食品に記載されている期限はどの程度厳格に守る必要がありますか。

たとえば塩を例にあげると、期限は記載しなくてよいとされています。消費期限および賞味期限というのは、その商品の品質が最大限保たれるという期限です。味や色、食感などに変化が生じる期限です。(日本では、農林水産省により賞味期限は「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」、消費期限は「安全に食べられる期限」とされています)

 

ーということは、まだ食べられる食品を廃棄している可能性があるということですか。

はい。 食べ物による病気を引き起こす原因の多くは、サルモネラ菌や大腸菌といった病原菌によるもので、それらは基本的に農場や製造過程で生じるものです。必ずしも古いものが病気の原因になるわけではありません。

 

ーでは、家庭では何に気をつけたら良いのでしょうか。

カビや緑色のジャガイモには気をつけましょう。また肉や油、ナッツなどから異臭がある場合には避けるようにしてください。

 

ー食品を使い切るためのアイディアを教えてください。

冷蔵庫の残り物を使ってトルティーヤの具にするか、チャーハンやサラダパスタにするのがおすすめです。しなびてしまったレタスはバターとニンニクでソテーしてもいいですね。少しでも廃棄物を減らすことができたら、成功だと思ってください。

 

ー食品廃棄物を減らすための手軽なヒント

・買い物する際には現実的に。料理できる分の食材だけ購入しましょう。
・買い物はその都度、必要な分だけにしましょう。
・買い物リストに沿って買いましょう。
・見た目は悪くとも新鮮な食材であれば買ってみましょう。
・少量しか使わない食材を買いたい場合はサラダバーや冷凍食品を利用しましょう。
食品の期限は厳格なルールとしてではなく、一般的な指針と捉えましょう。
・2週間に渡って食品廃棄物チェックし、自分が廃棄しがちなものを把握しましょう。
・残り物で創作料理を楽しみましょう。食材はいろいろな料理に使えるものを買いましょう。

 

 

この記事は、Real SimpleのYolanda Wikielが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、legal@newscred.comにお願いいたします。

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