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女性クリエーターが生み出すもの 今こそ観たいおすすめエンターテイメント6選

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今のご時世、まるで世界記録でも狙うかのように、ドラマや映画を立て続けに観ていたとしても不思議ではありません。家で過ごす時間がこれまでになく増え、ついついスクリーンに頼って現実逃避をしたくなる人も多いでしょう。

 

もしコメディドラマ『The Office』をシリーズ最初から観返そうと思っているのなら、ちょっとお待ちを。せっかくなら、エンターテイメント産業では未だに見過ごされがちな女性クリエーターたちの作品を選んでみませんか。特にクィア(幅広くセクシャル・マイノリティを表す用語)女性や有色人女性は今も評価がされづらい状況にいます。

 

本記事では、そうした女性たちが送り出したおすすめの作品を紹介します。動画配信サービスやレンタル、そして映画館をぜひチェックしてください。

 

『ミス・フィッシャーの殺人ミステリー』 −−デボラ・コックス、フィオナ・イーガー

おもしろいこと好きの人は、1920年代のオーストラリアで活躍する女性探偵というコンセプトを聞いて、きっとわくわくするのでは。『ミス・フィッシャーの殺人ミステリー』は、当時の社会問題に取り組みつつも、「推理もの」ならではのハラハラドキドキもしっかり感じられるドラマです。エシー・デイヴィス演じる主人公のフリュネ・フィッシャーは、たくましさと繊細さを併せ持つ魅力的なキャラクターです。豪華な1920年代のコスチュームやセットデザインも見どころ。時代物や探偵物語、一話完結型のドラマが好きな人におすすめです。

 

『燃ゆる女の肖像』 −−セリーヌ・シアマ

こちらは言語のみならず、トーンもいかにもフランスらしい作品です。映画の舞台は1770年代、主人公は望まぬ結婚を控えたエロイーズ(アデル・エネル)という女性。彼女はお見合い用の肖像画を描かれることを拒み続けていましたが、ある日マリアンヌ(ノエミ・メルラン)という女流画家と出会います。描き描かれることを通じて、2人は次第に恋に落ち……。

映像が絵画のようなタッチで作られていることもあり、現実を超越した感覚になる作品。恋愛とセクシュアリティの甘く苦い現実が描かれています。歴史物やヨーロッパ映画、アート系の作品が好きな人におすすめ。

 

『センス8』 −−ラナ・ウォシャウスキー、リリー・ウォシャウスキー

公開してしばらく経ちますが、Netflixオリジナルの名作と言われているドラマシリーズです。『マトリックス』で一躍有名になったウォシャウスキー姉妹が生み出したのは、感情的にも身体的にも互いの感覚を共有できる、全く違うタイプの8人が織りなす物語。構成に多少雑な部分があるという評価もありますが、様々な想いを込めて作られています。登場人物も実に多様で、一人ひとりのストーリーがきちんと描かれているところもポイント。アクションあり、涙ありの作品です。

頭を使わなくても観られるアクションシーンを求めつつ、心を揺さぶられるストーリーを観たい人におすすめ。

 

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』 −−キャシー・ヤン

『スーサイド・スクワッド』と『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』でのハーレイ・クインの描かれ方を比較してみれば、「male gaze(女性を性的対象化する男性の視点)」がこれまでいかに多くの物語を台無しにしてきたか、よく理解できると思います。『スーサイド・スクワッド』のハーレイはあからさまにセクシャルで、クレイジーな存在として描かれています。一方、本作に登場するハーレイは繊細で欠点がありつつも、底抜けにカッコいい、リアルなキャラクターになっています。セクシーさももちろんありますが、誰かの性的対象としては描かれていません。こうした変化は、ハーレイを演じ、本作のプロデューサーでもあるマーゴット・ロビーの功績でもあるようです。

映画の世界であるゴッサム・シティに生きるその他のキャラクターたちも、ロージー・ペレスを筆頭に、多様なキャストが演じています。ポップロックのようにとにかく楽しい映画。スーパーヒーロー物が好きで、DCコミックス原作映画に新しい風を求めている人におすすめ。

 

『私の“初めて”日記』 −−ミンディ・カリング

2020年に公開された比較的新しいNetflixオリジナルドラマ。企画・制作を務めるミンディ・カリングの幼少期の経験を基に、インド系アメリカ人一世の女子高生の生活を描いています。主演はメイトレイ・ラマクリシュナン。典型的なティーンドラマの物語をなぞりつつ、そうしたお決まりの内容がアジア系アメリカ人の視点を通じて描かれているのがポイント。笑いあり涙あり、ロマンティックもありのドラマです。

 

『フェアウェル』 −−ルル・ワン

『フェアウェル』は観る人にカタルシスを与えてくれる、心に残る映画です。主演はアジア系アメリカ人でラッパーのオークワフィナ。死に対する中国人とアメリカ人の考え方の違いについて真剣に向き合う内容です。主人公のビリーは、大好きな祖母が病のために余命わずかということを隠し通そうとする親族の決定に苦しみます。家族と文化、そして帰属意識について考えさせられる美しい映画です。感動を求める人におすすめ。

 

『ダンプリン』 −−アン・フレッチャー

歌手ドリー・パートンのファンなら必見の映画です。主人公のウィローディーン・“ダンプリン”・ディクソン(ダニエル・マクドナルド)はぽっちゃり体型の女の子。母親(ジェニファー・アニストン)は元ミスコンの優勝者で、現在は運営にも関わっています。ウィローディーンと母親との関係があまりうまくいっていないことは、ご想像通りです。仲が良かった叔母が亡くなったことで、ウィローディーンは自分のアイデンティティとボディイメージに悩まされるように。しかし彼女は反発心から自分もミスコン出場を決意。その過程で自分自身を大切にすることを学び、周囲の人たちを受け入れられるようになっていきます。

心温まる素晴らしい青春時代映画。コンプレックスに悩む少女をドラァグ・クイーンたちが変身させるというエピソードも、見逃せないポイントです。

 

女性が手掛けた映画やドラマは、探せば必ず見つかります。本記事で紹介したのはそのうちの6つ。女性たちの作品をもっと観たい、サポートしたいと思うなら、まずはすでに作られているものをチェックしてみましょう。あなたが最近観た映画やドラマで、女性クリエーターの作品はありましたか? ぜひ思い返してみてくださいね。

 

 

この記事は、The Mary SueのJamie Stewartが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせは、legal@newscred.comにお願いいたします。

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